アフリカ・ケニア沖で海賊とみられる武装グループに乗っ取られ約3か月ぶりに解放された中国漁船「天裕8号」の船長で、沖縄県八重瀬町の久貝(くがい)豊和さん(53)が24日、帰国した。
久貝さんは那覇空港で報道陣に対し、疲れた表情ながら「船員全員が解放されたことが、船長として一番うれしい」と喜びを語った。
久貝さんは乗っ取られた際の状況について、「僕らが先に(武装グループの)船を発見して逃げたが、相手の船の方が速かった」と語り、「文書にして中国政府と日本政府に報告する」とそれ以上の言及は避けた。
帰郷の感想を求められると、「(出漁すると1年以上は戻らないので)いつもの休暇のような感覚です」と笑顔で話した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090224-OYT1T00945.htm