中学生や高校生が暴力を振るったり、公共物を壊したりする傾向が強まっていることが24日、文部科学省所管の財団法人「日本青少年研究所」の調査でわかった。同研究所は「我慢強さがなくなり、切れやすくなっているためではないか」と分析している。
調査は昨年9〜10月、中高生計約2000人を対象にアンケート方式で実施。「行ったことがある不適切な行為」について複数回答で調べた。
それによると、他人に暴力を振るったことがあると回答したのは中学生は31%、高校生では17%。1997年の前回調査はそれぞれ12%、7%でいずれも2倍以上に増えた。学校施設などの公共物を壊したことがあるとの回答は中高生とも15%前後で、ともに約5ポイント前回を上回った。
韓国と中国の中高生を対象にした同様の調査と比べると、暴力を振るったことがあるという回答は、韓国が14〜16%、中国が12〜13%にとどまっており、日本の中高生の荒れ方が目立っている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090224-OYT1T00915.htm