徳島県の三好市社会福祉協議会(竹重義博会長)の男性事務局長(50)が、社協が管理運営する市内の温泉の無料入浴券を大量に偽造し、知人らに配布していたなどとして、同社協が懲戒免職にしていたことがわかった。
事務局長はまた、公用車専用の給油カードで3年前から私用車に給油していた。
同社協によると、事務局長は2008年12月頃、市が所有し、社協が管理運営する同市三野町の「紅葉温泉」の入浴無料券(大人500円)を、市に許可を得ずに職員にカラーコピーさせて約770枚偽造し、一部を配っていた。
また、06年3月〜09年1月にかけ、社協の公用車専用の給油カードを使い、約50万円分を自家用車に給油していた。
事務局長は「入浴券は温泉のPRのために配った。給油は、仕事のために自家用車を使うこともあったため」と話しているという。
市職員からの通報で同社協が調査。21日の理事会で、事務局長から辞表が出された13日にさかのぼって懲戒免職処分とすることを決めた。また、入浴券の管理体制に問題があったとして同社協の在宅福祉課長ら3人を6月〜3月(10%)の減給処分とした。
同社協は近く再発防止策を協議する。竹重会長は「市民に迷惑をかけて申し訳ない。再発防止に努めたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090224-OYT1T00605.htm