【ロサンゼルス22日共同=山下修】映画界最大の祭典、第八十一回米アカデミー賞の発表・授賞式が二十二日(日本時間二十三日)、ロサンゼルスで開かれ、
短編アニメ賞に
外国語映画部門受賞は一九五六年の
滝田監督は授賞式で「この映画で助けてくれた皆さんに感謝します」とあいさつした。加藤監督は「とても大きな賞を受け取ることができうれしく思っています」と談話を発表した。
作品賞は「スラムドッグ$ミリオネア」で、同作品のダニー・ボイルさんが監督賞にも選ばれた。主演男優賞はショーン・ペンさん、同女優賞はケイト・ウィンスレットさん、助演男優賞は「ダークナイト」の故ヒース・レジャーさん、同女優賞はペネロペ・クルスさんだった。
「おくりびと」は山形県を舞台に、遺体をひつぎに納める「納棺師」の姿を描いた感動作。ヒューマニズムにあふれ、生と死の尊厳を際立たせた演出が評価されての受賞となった。
「おくりびと」は、日本では昨年九月に公開し、興行収入が三十億円を超える大ヒット中。
滝田監督は一九五五年富山県生まれ。「病院へ行こう」「壬生義士伝」などコメディーから時代劇まで幅広い作品を手掛けるヒットメーカー。
「つみきのいえ」は約十二分間の作品で、海面の上昇に伴い上方へ建て増しした家を舞台にした、独り暮らしの老人の物語。地球温暖化への警鐘を織り込んだ。加藤監督は一九七七年鹿児島県生まれ。主な作品に「或る旅人の日記」がある。
【写真説明】22日、米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の(左から)滝田洋二郎監督と本木雅弘さん、余貴美子さん、広末涼子さん=ロサンゼルス(AP=共同)