商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)は二十三日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は三千三百八十億四千万円(二〇〇八年十月末時点)。帝国データバンクによると、今年最大の負債額という。今後スポンサーを選定し、決まり次第、支援を得て経営再建を進める。
全国の中小企業などから利息制限法の上限を超える金利の返還請求が相次いだことや、不動産を担保にした中小事業者向け貸し付けが、不動産市況の悪化で焦げ付いたことが響いた。世界的な金融危機で資金調達も難しくなり、自力再建を断念した。
一九七八年に商工ファンドとして設立。中小企業向けの融資で業績を伸ばしたが、債務者への強引な取り立てに批判が出て、
SFCGは今月二十日、大島社長兼会長が代表権のない会長に退き、
東京証券取引所は二十三日、東証一部のSFCGの上場廃止を決定、二十四日から三月二十三日まで整理銘柄に指定すると発表した。