福岡市中央区のNHK福岡放送センタービル一階の東側玄関で、手提げバッグに入ったガスボンベが爆発した放火未遂事件で、現場付近で事件前後、身長約一七〇センチで黒の上着とジーパン姿の若い男が目撃されていたことが福岡県警などの調べで二十三日、分かった。
爆発の直前、東側玄関の防犯カメラには、白いマスクにサングラスの男がバッグを置いて立ち去る姿が写っており、中央署は映像の分析を進め、同一人物かどうか調べている。
またNHK福岡放送局によると、事件当時、建物内には職員五十—六十人がおり、一階正面玄関付近には受付の女性二人と警備員一人がいたが、東側玄関には警備員が不在だった。東側玄関は午前九時から午後六時半まで正面玄関とともに開放され、一般の見学客らが通行できる状態だった。