22日午前10時頃、山梨県笛吹市石和町小石和の寺院「六角山成就院(じょうじゅいん)」で、本堂に安置されていた武田信玄の祖先、武田信重(のぶしげ)の位牌(いはい)や仏像など約10点が盗まれているのを、住職の笈田正賢(おいだしょうけん)さん(59)が発見した。
笛吹署で窃盗事件として調べている。
発表によると、盗まれたのは信重の位牌のほか、高さ約20〜30センチの仏像など8〜9体。6体の仏像は本堂内に残されており無事だった。本堂西側の窓ガラスの鍵の部分がバールのようなもので割られており、何者かが窓を開けて侵入したとみられる。同院は普段は無人で、笈田さんが15日正午頃に確認した際に異状はなかったという。
信重は室町時代の甲斐守護。同院に墓があり、市の文化財に指定されている。
笈田さんは「信仰の場で事件が起きて残念でならない。盗んだ人は返してほしい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090223-OYT1T00085.htm?from=main4