皇太子さまは23日、49歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち宮内記者会との会見に応じ、宮内庁が進める天皇、皇后両陛下の負担軽減策について「天皇としてするべきことを心から大切にお考えになっている気持ちに沿って、私も含めて周囲がよく考える必要もある」と指摘した。
その上で「私としてお助けできることは何であれ、お手伝いさせていただきたい」と述べ、負担軽減に協力する姿勢を示した。
皇太子さまが5年前の誕生日会見で言及したが、宮内庁の羽毛田信吾長官が昨年12月の会見で「今も具体的な提案を待っている」とした「新しい形の公務」の内容については「今までの公務を否定する考えでは全くない」と強調した。
さらに「時代の流れに沿って公務のニーズにもおのずと新しい考えが生まれる」と指摘。国内外での講演など水問題をめぐる取り組みを挙げて「貧困を改善し、世界の平和につながると思っている」と述べ「ライフワーク」とも位置付けた。
雅子さまの公務復帰の見通しには「体調が良いと頑張りすぎる傾向があり、医者からは無理をして逆行することのないよう慎重を期する必要があると聞いている」と答え、焦らずに復帰を目指す考えを示した。
皇位継承問題は「私は口を挟むべきではない」と発言を控えた。
今春、学習院初等科2年になる長女愛子さまの様子を「体育の授業で教わった縄跳びは帰ってからも楽しみの1つになっている」と披露。最近2重跳びもできるようになり、皇太子さまも一緒に練習しているという。東宮仮御所の隣に住む秋篠宮さまを「おひげのおじちゃま」と呼んでいるエピソードも明かした。