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2009年02月23日(月) 02時12分

金融機関の全資産監督で合意、ファンド規制も…欧州首脳会議読売新聞

 【ベルリン=是枝智】欧州主要国による緊急首脳会議が22日、ベルリンのドイツ首相府で開かれた。

 金融危機の再発を防ぐために、証券化商品を含めて金融機関のあらゆる資産を監督し、国際金融市場を厳しく規制する体制作りで合意した。ヘッジファンドへの規制強化でも一致し、これらを盛り込んだ議長総括を発表して閉幕した。

 首脳会議は、4月2日にロンドンで開かれる第2回金融サミットに向けた準備会合で、欧州としての意見を統一する狙いがある。英国がサミットを主宰するため、今回の首脳会議が、サミットでの合意案の骨格作りという意味合いがある。

 会議には、金融サミットに出席する英独仏伊、スペイン、オランダの首脳と財務相が出席。EU(欧州連合)議長国のチェコや、欧州中央銀行なども参加した。

 各国は、保護主義の拡大阻止でも一致し、交渉が難航している世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)で早期に大枠合意するよう促した。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090223-OYT1T00133.htm