21日夜、広島県神石高原町油木の町営住宅で起きた火災で、昨年11月にも、空き家だった隣家の換気扇の排気口が燃えていたことが分かった。同日夜の火災も排気口付近が激しく燃えており、福山北署はいずれも放火の可能性があるとみて調べている。
福山地区消防局などによると、昨年11月23日午後9時45分ごろ、同町油木の当時空き家だった町営住宅から出火、木造2階建ての1階部分の排気口などを焼いた。空き家は、21日夜に排気口などが燃えた家の棟続きの隣だった。
同町では一昨年2—8月、放火とみられる林野火災が15件、集会所などを全焼する建物火災も13件発生しており、まだ解決には至っていない。
【写真説明】町営住宅の状況を調べる消防署員ら。昨年11月には隣の家でも排気口が燃えた