かつて子どもたちが走り回っていた里山の環境を取り戻そうと、広島市佐伯区石内地区の住民が22日、石内小裏山の整備に汗を流した。今後も活動を続け、遊歩道や広場の整備を目指す。
地元の上中町内会が呼び掛け、約30人が集合。生い茂る竹を伐採したり、草を刈ったりしながら記憶をたどった。竹やぶになっている中腹の平たい場所は、40年ほど前までサツマイモを育てていた畑。参加者は「生のイモもおいしかった」「山が遊び場だった」と懐かしんでいた。町内会は、広島県の森林環境税を財源とする市の助成を受け、道具を購入。人の手入れが行き届かなくなった約2ヘクタールの山に広場と遊歩道を計画する。昨年末にスタート。完成の時期は定めず、住民のアイデアを募りつつ活用策を考えていくという。
【写真説明】里山をよみがえらせようと竹の伐採に励む石内地区住民