捕鯨問題について架空の国際会議を開き、各国の大使に扮(ふん)して英語で討論する「模擬国連広島大会」が22日、広島市南区の県立広島大学であった。学生ら11人が参加し、捕鯨問題について理解を深めた。
反捕鯨国の米、英が、日本とノルウェーによる捕鯨を完全に禁止するという決議案を安全保障理事会に提出した—という想定。学生たちは11カ国の大使になりきり、文化の多様性を守るべきだと正当性を訴えたり、自然保護の立場から反対したりした。同大学の政治学講義の一環で、力や利害が異なる各国大使を演じることで、英語力や交渉力、スピーチ力を身に着ける狙い。学生の関心が高く、賛成や反対の立場が明確で論議が深まりやすい捕鯨問題をテーマに選んだ。
【写真説明】捕鯨問題について自国の意見を主張し合う学生たち