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2009年02月23日(月) 19時42分

救急車画像伝送8割の搬送で効果 消防庁が実験結果公表東京新聞

 総務省消防庁の有識者検討会は23日、救急搬送患者への処置を迅速化するため救急車内から患者の映像を伝送するシステムについて、約8割の搬送で医師による患者の容体把握などに効果があったとする実験結果を公表した。消防庁はこうした結果を踏まえ、2009年度から自治体の消防本部にシステムの導入を促す。

 システムは、医師が携帯電話で救急車内のカメラを遠隔操作し、テレビ電話機能を使って患者の映像を見る仕組み。実験は、昨年11月から今年1月まで、石川県内の金沢市消防局など5消防機関と、金沢大付属病院など4医療機関が参加し、心肺停止などの重症患者の搬送で実施した。

 有効回答があった搬送32件のうち27件について、医療機関側はシステムの「有効性や効果がある」と回答。具体的な効果(複数回答)などは「傷病者の容体を正確に確認」が16件と最も多く、次いで「救急救命処置などの実施状況を正確に把握」が10件などだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022301000762.html