不妊治療患者の受精卵取り違えを受けて、香川県立中央病院(高松市)が設置した相談電話に、「これから生まれる自分の子は大丈夫か」「証明する検査をやってほしい」など、約80件の相談や要望があったことが23日、分かった。
対応を協議するため同日開かれた同病院の幹事会後、病院事務局が明らかにした。
事務局によると、22日までに受精卵を取り違えた川田清弥医師(61)の患者や、一般の人から意見約80件が寄せられた。現在も川田医師の治療を受けるある患者は「同時期に人工授精を受けたので不安だ」と訴えた。一方で別の患者は「先生のおかげで妊娠できた。出産まで辞めないでほしい」と話した。一般からは「院長は責任を取れ」と求める意見もあった。
幹事会には松本祐蔵院長ら10人が出席。病院内に設置する医療安全推進委員会に、具体的な改善策の検討を指示した。