24日から代表質問が始まる東京都議会の第1定例議会で、都が答弁を調整する職員のために768泊分のホテルを予約し、宿泊料計約700万円を支出する予定であることが23日、分かった。1泊平均は約9200円。
都の複数の幹部は「質問を遅く出す会派があることも宿泊の一因」と説明。「職務上、深夜緊急に議会対応をしなければならない職員が対象で、タクシーより経費が削減できる」とし、適正な宿泊と強調している。
自民党都議団政調会は「答弁調整は質問日前日の遅くならない時間に終わるようにしている」とし、共産党都議団幹部は「質問は前々日に出しているのに、都は前日の深夜になって答弁案を出してくる」としている。
知事本局など17の局が予約したホテルはいずれも新宿区の都庁舎周辺。都の基準に基づき、職員の階級に応じてホテルを予約したという。
宿泊日は2月の代表、一般質問の前日や3月に5日間開かれる予算特別委員会の前日が多いとみられる。経営再建中の新銀行東京を所管する産業労働局が120泊を予約し、予定宿泊料が約120万円と最も高かった。