広島市内で開かれていた日教組の教育研究全国集会は23日、3日間の日程を終え「社会の主権者をはぐくむ実践を深め、子ども、保護者らと学校現場からの教育改革を進める」とのアピールを出し、閉会した。
集会には延べ約1万2000人が参加。昨年は東京のホテルの契約破棄で全体集会が中止されたが、今回は会場などでトラブルはなかった。
最終日には自治活動などがテーマの分科会があり、子どもの権利を守るために果たすべき責任などを話し合った。
山口県の小学校教員は、派遣切りや高校生の内定取り消しのニュースを、「子どもは不安とともに自分たちの問題としてとらえている」と指摘。会場からは「自分たちが社会を変えることができるという意識が重要」「大人が世の中を変えようとしている姿が、子どもの展望になる」などの意見が出ていた。