一般のホテルとして営業許可を受けながら、実態は「偽装ラブホテル」を営業したとして、兵庫県警生活環境課は23日、風営法違反(禁止地域営業)の疑いで、大阪市旭区のホテル経営会社「ブレイントレジャー」社長矢部嘉宏容疑者(42)を逮捕した。
県警によると、偽装ラブホテル経営で逮捕するのは極めて異例。「複数のホテル経営に関与した疑いがあり悪質」としている。
調べでは、矢部容疑者は昨年10月から11月にかけ、県条例でラブホテルの営業が禁止された地域にある神戸市垂水区のホテル「レッド・スノーマンズ」の室内に、わいせつな遊具を設置するなどしていた疑い。
県警は昨年11月、同ホテルなどを捜索。矢部容疑者がこれ以外の偽装ラブホテルの経営にかかわっていた疑いもあるとみて調べている。
県警は偽装ラブホテル取り締まりのため昨年11月、専従の捜査員を置く対策室を全国で初めて開設した。