拡張型心筋症と診断された秋田県羽後町の小学5年、安藤大輝君(11)の父隆基さん(49)らが23日、秋田県庁で記者会見し、米国で心臓移植手術が受けられるよう募金を呼び掛けた。手術や渡航費などに約9800万円かかるという。
隆基さんは目に涙を浮かべながら「どうかわたしたちの子どもに生きるチャンスを与えてください」と訴えた。大輝君が通っていた羽後町立羽後明成小の同級生も出席し、高橋和樹君(11)は「早く元気になってまた一緒に野球がしたい」と話した。
隆基さんや主治医によると、大輝君は2005年に拡張型心筋症と診断され、その後病状が悪化、現在は東京女子医大病院に入院中。米コロンビア大病院での受け入れが決まっており、募金が集まり次第速やかに渡米する。大輝君の姉唯さんは同じ拡張型心筋症を患い、04年に15歳で亡くなっている。
問い合わせは「ひろき君を救う会」、電話0183(56)5061。