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2009年02月23日(月) 11時16分

睡眠薬の混入認める 傷害致死初公判で同居男東京新聞

 茨城県常陸大宮市の民家で昨年10月、夕食を食べた4人のうち、祖母が死亡、母親と親せきの女性が一時重体になった薬物中毒事件で、傷害致死と傷害の罪に問われた同居の無職寺門伸介被告(25)の初公判が23日、水戸地裁(鈴嶋晋一裁判長)で開かれ、寺門被告は「間違いないです」と起訴事実を認めた。

 検察側は冒頭陳述で「親せきの女性を眠らせてわいせつ行為をしようと、また母親(の言動)に怒りを感じ『肉体的に苦しめてやろう』と思い、睡眠薬を飲ませた」と犯行動機を指摘した。

 弁護側は、刑事責任能力は争わないとした上で「治療中の統合失調症が犯行に影響した」と述べ、情状酌量を求めた。

 起訴状によると、寺門被告は昨年10月11日、夕食の茶わん蒸しに睡眠薬を粉末状にして混入。祖母つるさん=当時(95)=が薬物中毒により吐いたものをのどに詰まらせて窒息死し、2人が一時意識不明となった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022301000281.html