奈良産業大(奈良県三郷町)硬式野球部の元監督(50)が経営する整骨院の療養費不正受給問題で、整骨院の施術管理者として登録されていた柔道整復師が県の調査に対し、名義を貸していたと認めていることが23日、分かった。
県は不正受給額を確定した上で、柔道整復師に療養費の返還を求める方針で、刑事告発も検討する。
県によると、柔道整復師は、元監督が三郷町内に整骨院を開設した2006年10月から昨年1月まで、施術管理者として県に登録されていた。
ことし1月の問題発覚後、県が整復師から事情を聴いたところ、整復師は勤務実態がなく「名義貸し」を認めた。
整骨院は、国家資格を持った柔道整復師を施術管理者として登録する必要があり、医師の診療報酬に当たる療養費も、施術管理者の名前で請求する。
県には、無資格の野球部OBが施術していたとの情報も寄せられており、調査を進めている。