中堅ゼネコン「浅沼組」など大阪市に本社がある3社名義の偽造された約束手形が見つかったことが23日、分かった。額面は計約1億4000万円に上り、3社はそれぞれ有価証券偽造などの疑いで大阪府警に告訴した。
ほかの2社は油圧・空気圧機器メーカー「TAIYO」と建設会社「中道組」。
浅沼組によると、偽造手形は額面2200万円の1通。実在の下請け業者が受取人として記載されていたが、通常は記載される業者の登録番号がなかった。1月に中部地方の男性から問い合わせがあり偽造と判明した。
TAIYOによると、偽造されたのは2000万円の2通と500万円の1通。受取人は取引関係のない会社で、印影や支払日が正規の手形と異なっていた。昨年10月以降に複数の金融業者などから照会があり発覚した。
中道組でも昨年11月以降に計22通、総額7350万円の手形が偽造されていた。