民主党の岡田克也副代表は23日、福岡市で講演し「麻生太郎首相は春に衆院を解散する力も、秋まで政権を維持する力もない」と述べた上で、麻生首相が2009年度予算案の成立直後に退陣し、新首相により4月の衆院解散と5月の総選挙が実施されるとの見通しを示した。
次期衆院選で民主党が政権を獲得した場合は「最初の1年間で一定の成果を挙げ、次の参院選で単独過半数を取れば本格的な民主党の政治が始まる」と強調。安定した政権運営のため、現在は社民、国民新両党と合わせて過半数を確保する参院で、民主党の単独過半数を目指すべきだとの考えを明らかにした。
政権交代後の課題としては、景気対策のほか、政治主導を実現するための霞が関改革や徹底した情報公開を挙げ「有権者が『政治は変わった』と思うことが重要だ」と指摘した。