政府が提示した8機関16人の国会同意人事案は23日午後、参院本会議で採決され、人事院人事官1人と再就職等監視委員会委員長・委員の5人全員、中央社会保険医療協議会(中医協)の委員3人中1人の計3機関7人が民主党など野党の反対で不同意となった。
衆院は20日、自民、公明両党などの賛成で16人全員に同意したが、国会同意人事には衆院の優越規定がないため、参院の不同意により7ポストは白紙に戻る。
国家公務員の再就職あっせんを調査、承認する委員会は昨年末、内閣府に設置されたが、天下り全廃を目指す民主党は制度自体に反対。不同意は昨年の6月、11月に続き3回目で、委員長と委員全員の空席が続く。
民主党などは、人事官に産経新聞社東京本社編集局特別記者の千野境子氏を新任する案に関し「3人のうち1人が報道機関出身者の指定席になっている」と指摘。中医協委員に首都大学東京の前田雅英都市教養学部長を再任する案には「医療関係者を萎縮させる発言が目立つ」としている。
NHK経営委員会委員の3人と中医協委員の残る2人、総合科学技術会議議員、公正取引委員会委員、預金保険機構監事、運輸審議会委員各1人の計9人は、与党と民主党などの賛成で同意した。政府は近く正式に任命する。共産党はNHK経営委員会委員のうち1人についても反対した。