金融危機の影響などで、就職を希望する大学生の8割以上が不安を訴え、日常生活の収入が減少している学生も多いことが23日、全国大学生協連(東京)の学生生活実態調査で分かった。昨年10、11月に調査し、全国35大学、9999人が回答した。
就職について不安を感じている学生は2007年調査の71・3%から76・0%に増加。大学院などへの進学を希望せず、就職したいという学生に限っては81・3%、就職活動を始める3年生では88・7%に達した。
自宅生、下宿生ともに収入は減少。特に下宿生は07年と比べ月で5370円、4・0%の減少となった。仕送りが5万円未満の下宿生の数は全体の20・7%と初の20%超え。2000年の10・4%からほぼ倍増した。
暮らし向きの今後の見通しについて「苦しくなる」と答えた学生は32・2%と07年より5・6ポイントの増。今回初めて行った「経済格差を感じているか」との設問には「感じている」が46・0%に達した。