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2009年02月23日(月) 12時08分

商工ローン大手SFCGが破綻 負債総額3380億円東京新聞

 商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)は23日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は3380億4000万円(2008年10月末時点)。帝国データバンクによると、今年最大の負債額という。経営破綻したSFCGは今後、スポンサーを選定し、再建を目指す。

 全国の中小企業などから利息制限法の上限を超える金利の返還請求が相次いだことや、不動産を担保にした中小事業者向け貸し付けが、不動産市況の悪化で焦げ付いたことが響いた。世界的な金融危機で資金調達も難しくなり、自力再建を断念した。

 東京都内で記者会見した大島健伸会長は「金融危機の本格化であらゆる資金調達ができず、債権回収を進めたが決済手段が困難になった」と破綻に至った経緯を説明。経営責任をとって民事再生手続きが軌道に乗った段階で辞任し、退職金を辞退する意向を示した。

 SFCGによると、未払いの利息返還請求額は数百億円に上る見通しという。代理人の阿部信一郎弁護士は「このような事態なので100%の返済は難しい」と述べた。SFCGは24日午後、都内で債権者説明会を開く。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022301000105.html