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2009年02月23日(月) 09時20分

独首相、租税回避に断固たる行動 金融市場の透明性向上狙い東京新聞

 【ベルリン23日共同】欧州連合(EU)の主要国首脳はベルリンで22日、20カ国・地域(G20)首脳が4月にロンドンで開催する第2回金融サミットの準備会合後に共同記者会見を開き、ドイツのメルケル首相は、金融規制の網の外にあるタックスヘイブン(租税回避地)に対し「断固たる行動が必要だ」と強調した。

 会合で合意したタックスヘイブン対策の強化は、租税回避を封じ込め、国際金融資本市場の透明性を高めるのが狙い。フランスのサルコジ大統領は「(昨年11月に)ワシントンでの金融サミットで盛り込めなかった」と述べ、第2回サミットでの具体的な対策の合意成立に意欲を示した。

 タックスヘイブンのリストを準備、3月14日に開催する財務相らによる金融サミットの準備会合で制裁措置について議論する。各国の金融当局で情報を共有してマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金の対策にも役立てる。

 会合ではヘッジファンドなどあらゆる金融機関と商品、市場を適切に規制することで合意した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022301000110.html