電機メーカーの労働組合でつくる産業別労組「電機連合」は23日、中央闘争委員会を開き、パイオニア労連と沖電気工業労組が今春闘の統一闘争から離脱することを了承した。
両労組は電機連合に対し、会社の業績などを理由に「統一闘争の態勢をとる状況にない」と説明したという。両労組は今後、独自に春闘の交渉を行うことになる。
電機連合は、パナソニックや東芝など15組合が「中闘組合」として交渉をリードする形をとっており、パイオニア、沖電気工業の両労組も「中闘組合」の一員だった。今春闘で両労組以外の13組合は、電機連合の方針に沿って4500円の賃金改善を求めているが、定期昇給カットの可能性を示唆される組合もあるなど、厳しい交渉となっている。中闘組合から離脱する労組が出たことで、他の労組の交渉にも今後、影響を与えそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090223-OYT1T01165.htm