厚生労働省は23日、犯罪や不正行為、医療過誤などを起こした医師と歯科医師計47人に対する行政処分を発表した。
同省から61人の処分検討を諮問された医道審議会医道分科会の答申を受け、決定した。処分の発効は原則、3月9日。
最も重い免許取り消しは、薬害エイズ事件で業務上過失致死罪による実刑が確定した製薬会社・旧ミドリ十字の須山忠和・元社長(81)や、厚労省の補助金をだまし取ったとして詐欺罪などで実刑となった中村健二・元同省技官(51)など4人。
薬害エイズ事件で有罪判決が確定した旧厚生省の松村明仁・元生物製剤課長(67)は医業停止1年。業務停止は計37人、戒告は6人。このほか14人が厳重注意とされた。
ほかに、業務停止1年以上の処分を受けた医師、歯科医師は次の通り。(敬称略。カッコ内は事件当時の所属先と所在地)
【医師免許取り消し】宮本克(レインボークリニック、東京都台東区など)【医業停止2年】山尾秀二(いわき市立総合磐城共立病院、福島県)▽伊藤誠(名古屋市立大学)【同1年】小倉暢夫(京成江戸川クリニック、東京都)
【歯科医師免許取り消し】松井茂光
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090223-OYT1T01042.htm