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2009年02月23日(月) 19時15分

下宿生の仕送り減少、食費は1977年水準に読売新聞

 親元を離れて暮らす大学生の食費が30年前の水準まで減少していることが23日、全国大学生活協同組合連合会(東京)の調査でわかった。

 仕送り減で支出を切り詰めているためとみられ、同連合会では「健康への影響も心配」と話している。

 調査は全国35大学の学生を対象に昨年10〜11月に行い、9999人が回答した。

 アパートや寮など自宅外から通う学生の仕送り月額は前年比2350円減の7万7580円で、1986年の水準。仕送り5万円未満の学生は20・7%で、初めて2割を超えた。仕送りゼロの学生も8・3%(前年比0・4ポイント増)いた。

 支出のうち、前年比で増加したのは「貯金・繰り越し」のみで、他の項目はすべて減少。特に食費は2万4430円(前年比680円減)で、1977年並みの低さだった。

 大学の生協食堂でも、おかずを1品減らすなどの傾向がみられるという。同連合会では「親の厳しい経済状況を受け、手っ取り早く切り詰められる食費を減らしているようだ」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090223-OYT1T00796.htm