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2009年02月23日(月) 00時01分

オバマ漫画の作者解雇を 全米規模での人種問題化も中国新聞

 【ニューヨーク22日共同】米紙ニューヨーク・ポストが射殺されたチンパンジーをオバマ大統領になぞらえて戯画化した漫画を掲載した問題で、全米黒人地位向上協会(NAACP)のジェラス代表は二十一日、漫画の作者ディロナス氏とアラン編集局長の解雇を要求、応じない場合は「(同紙などへの)不買運動を行う」と述べた。CNNテレビなどが伝えた。

 同協会は米国で最も影響力のある公民権運動団体。ジェラス代表は「今は地域的な問題だが、全国的なものにする用意がある」と指摘し、全米規模の人種問題に発展する可能性も出てきた。

 同紙はこの問題で二十日付の紙面で謝罪したが、その後も本社前で大規模なデモが行われるなど、抗議活動は収まる気配がない。

 同紙は「メディア王」と呼ばれるマードック氏率いるメディアグループ「ニューズ・コーポレーション」の所有で、ゴシップと扇情的な犯罪報道などで部数を伸ばしてきた。保守的な論調で知られる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902230098.html