記事登録
2009年02月23日(月) 14時59分

旧商工ファンド「SFCG」破たん、負債総額3380億円読売新聞

 商工ローン最大手のSFCG(旧商工ファンド)は23日午前、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は約3380億円で今年最大の破綻(はたん)となる。

 世界的な金融危機で融資先企業の業績が落ち込み、不動産担保ローンの焦げ付き増加や資金調達難で資金繰りに行き詰まった。過去に取りすぎた利息の返還請求額も数百億円に上っていた。SFCGはスポンサーとなる支援企業を探して再建を目指すという。

 大島健伸会長は同日、都内で記者会見し、「資金調達が困難になり、自主再建を断念した。民事再生手続きにめどがついた段階で辞任する」と述べた。

 SFCGは1978年、中小企業向けの貸金会社、商工ファンドとして設立された。中小・零細企業向けの金融会社としては最大手で、現在は約5万件の取引先を抱えている。

 99年には東証1部に株式上場したが、融資先に対する強引な債権回収が社会問題となり、社名を変更、再生を目指した。

 しかし、昨夏以降、金融不安などで資金調達が困難になり、返済の滞っていない融資先にも元利一括返済を求める通知を出すなど、強引な取り立てが問題となり、約280人が提訴していた。

 ◆上場廃止へ◆

 東京証券取引所は23日、民事再生法の適用を申請したSFCG(1部)の株を整理銘柄に指定し、3月24日付で上場廃止にすると発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090223-OYT1T00255.htm