ホンダは23日、福井威夫社長(64)が退任し、伊東孝紳専務(55)が後任として昇格する人事を発表した。
福井社長は代表権のない相談役に退く。
6月下旬の株主総会後の取締役会で正式に決定する。
伊東氏は07年に四輪事業本部長に就任。09年4月にはホンダの技術開発部門である本田技術研究所の社長に就任する予定で、6月以降は同社とホンダの両社社長を兼任する。
世界的な新車販売不振を受け、ホンダはハイブリッド車など環境対応車の開発に力を入れており、伊東氏が本体と技術部門のトップを兼任する新体制で、技術開発をさらに加速させる。
伊東氏は車体設計を中心に自動車の開発研究に携わった経歴が長く、ホンダを代表するスポーツカー「NSX」の車体開発なども担当した。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090223-OYT1T00605.htm