麻生首相は23日、青森市で22日行った講演で、教科書の記述を「変えさせた」と述べたことに触れ、「『変えさせた』と言ったかもしれないが、教科用図書検定調査審議会が変える。ここが責任を持っている」と述べ、政治的圧力を否定した。
首相官邸で記者団に答えた。
2004年度の教科書検定では、中学校「技術家庭」で「Aさんの家族(父、母、弟、犬)」との写真説明が削除された。05年度の高校「家庭総合」では「ペットを家族の一員と考える人もいる」との表現が、「家族の一員のように親密に思う人もいる」と変わった。
首相は22日の講演で日教組批判をした。その際、「我々はいい加減な教科書を変えた。犬と子供とおじいちゃんとおばあちゃんが一緒の扱いよ。こんなふざけた話がどこにあるんだと言って、当時やりあった。相手はご存じ、日教組」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090223-OYT1T00977.htm