財務省の杉本和行次官は23日の記者会見で、辞任した中川前財務・金融相がバチカン博物館を視察した際、触れることを禁じられている展示品を素手で触るなどした問題について「(同行した財務省職員は)大臣のグループから時に距離を置いていて、大臣の行動のいちいちを把握する状況でなかった」と釈明した。
杉本次官によると、視察には玉木林太郎国際局長が緊急連絡などに備えて同行したが、駐バチカン大使らが前財務相を案内していたため、距離を置いていた。バチカン視察が公務にあたるかどうかについては「視察が財務省の業務かといえば、なかなか難しい」と述べる一方で、「大臣は24時間大臣であり、行動する時は大臣という形で物事が進むことは当然あった」とも語り、明確な回答を避けた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090223-OYT1T00900.htm