昨年8月に死去した赤塚不二夫さんを追悼する特別企画展が3月14日から、青梅市住江町の青梅赤塚不二夫会館で開かれる。
宮城県石巻市にある石ノ森萬画館との共同企画で、赤塚さんと東京・豊島区のアパート「トキワ荘」で一緒に暮らしていた石ノ森章太郎さん(1938〜98年)を取り上げる。
「いずみあすか」のペンネームで2人で作った作品「ちりぬるを」のカラー表紙(複製原画)、石ノ森さんの代表作である「サイボーグ009」の版画、セル画、フィギュアのほか、「仮面ライダー」「龍神沼」「さるとびエッちゃん」などの資料計約60点を展示する予定。
石ノ森さんは、宮城県登米市中田町石森生まれ。同県立高校時代にプロデビューを果たし、卒業と同時に上京し、赤塚さんや藤子不二雄さん(当時)ら若手漫画家が生活していた「トキワ荘」の一員となった。
石ノ森さんは、「トキワ荘の青春」(講談社文庫)などで「コッペパン1個を赤塚と二人で分けて食べたり、銭湯代節約のために共同炊事場で“水浴(あ)み”をしたり、といったハチャメチャ“貧乏物語”」と書いている。
追悼特別企画展は4月12日まで。入場料大人500円、小、中学生300円。問い合わせは、青梅赤塚不二夫会館((電)0428・20・0355、月曜休館)へ。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090222-OYT8T00949.htm