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2009年02月23日(月) 00時00分

お年寄り手助け 多摩で市民研修読売新聞

NPOがカリキュラム
階段昇降機を体験する研修会参加者(手前)

 階段の上り下りなど日常生活に支援が必要な高齢者を支える「生活支援サポーター」の養成研修会が今月から、多摩市内で開かれている。同市のNPO法人「ハンディキャブゆづり葉」がカリキュラムを作り、公募市民ら18人が高齢者との接し方を学んでいる。

 市介護保険担当によると、研修会は全5回の日程で行われる厚生労働省のモデル事業。全国5か所のモデル地区の一つに選ばれた。同市を中心とした「多摩ニュータウン」には、エレベーターのない団地も多く、高齢者の階段昇降への支援が地域の課題になっている。

 22日に同市落合のパルテノン多摩で開かれた研修会では、介護福祉士が講師を務め、人を背負って階段を上り下りすると骨折や腰痛の危険があることを説明。同法人のメンバーが、車いすに装着できる階段昇降機の使い方などを実演した。

 同法人に寄せられた階段昇降の支援の依頼は2007年度、1000件を超えたといい、杉本依子理事長は「近所の助け合いが生まれるいいきっかけになる」と期待する。市介護保険担当は、修了者の活動の場を検討している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090222-OYT8T00955.htm