幸運を招く御福木(おふくぎ)を求め、まわし姿の男たちがぶつかり合う「はだか祭」が21日夜、三原市久井町の久井稲生神社であった。
約350人の男衆は、近くの小川で身を清めた後、掛け声とともに境内へ。高さ約5メートルのやぐらから、ヒノキの棒に赤い布を巻いた「陰」の御福木が投げ入れられると、激しくもみ合った。
「陰」の決着後、白い布を巻いた「陽」の御福木も投入。水を浴びせられた男衆の体から湯気が立ち上っていた。
祭りは1919年、岡山市の西大寺会陽(えよう)にならって始まった。
【写真説明】赤い布に巻かれた御福木を奪い合う男たち