芸南地方の大学と高専計3校が連携して企画した市民支援セミナーが21日、呉市豊町であった。各校の教授や学生が生活に役立つ情報を講演し、島民ら約100人が参加した。
呉大の松井英俊教授は脳卒中がテーマ。運動や食事で身近な予防法を紹介した。また学生10人が患者に扮(ふん)して寸劇を披露し、初期症状や応急処置について解説。松井教授は豊島大橋開通で市中心部の病院まで約1時間半で行けるようになったことを紹介し、「まずは周囲の人が病気の前兆に気付くことが大事」と呼び掛けた。
3校が昨年から取り組む国の連携支援事業の一環。呉高専は災害時の備え、広島商船高専は相続や遺言の制度について話した。
【写真説明】寸劇などで脳卒中の応急処置を解説した市民支援セミナー