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2009年02月22日(日) 18時45分

470倍、2300人受験 吹田市の職員採用試験中国新聞

 年齢制限を五十九歳まで広げた大阪府吹田市の職員採用試験が二十二日、同市の大阪学院大学などであり、定員五人の狭き門に約四百七十倍の二千三百六十二人が挑戦した。

 雇用情勢悪化を受け、二〇一〇年度募集を一部前倒しした。一月の臨時職員募集で高齢の応募者が多かったため、年齢制限を緩めたところ応募が殺到。大阪学院大だけでは収容できなくなり、急きょ関西大学(同市)にも会場の提供を求めた。

 同市によると、応募時の年齢は三十代が九百九十一人と最多で、五十代も二百二十二人が応募。最年長の五十九歳は十八人だった。例年の試験では年齢上限は二十五歳で、倍率は十数倍から二十倍ほどという。

 この日の試験は一般教養。立ち会った職員によると、さまざまな年代の受験者はいずれも緊張した面持ちでマークシートの五択問題に向かった。面接を経て三月中旬に合否が発表され、総務や福祉など事務部門に配属される予定。

 阪口善雄さかぐち・よしお市長は「受験者が多く驚いた。(雇用情勢の)厳しい状況を目の当たりにし、複雑な心境だ」とコメントした。

 隣接する大阪府摂津市では八日、事務系の採用試験の五人募集に、百七十一倍の八百五十五人が受けた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902220283.html