筆の歴史や使い方について意見交換する「筆づくりフォーラム イン トーキョー」が21日、東京・銀座であった。首都圏の人に筆の文化に興味を持ってもらおうと、国内最大の産地、広島県熊野町などが初めて企画した。
2部構成で第1部のテーマは「書画の筆」。平安時代などの筆を史料から復元し、現代の書家や水墨画家に試してもらった。第2部は「化粧筆」について、江戸時代からの歴史を紹介。メーキャップアーティストが化粧を実演し「ほお紅は笑顔でつけるといい」などとアドバイスした。
実行委員長の芥川雅利熊野町副町長は「定員を大幅に上回る応募があるなど、予想以上に筆に関心がある人が多いようだ」と手応えを感じていた。
【写真説明】熊野筆を使った化粧の実演