歌舞伎町で昏睡強盗、被害客が死亡　男女４人を容疑で逮捕（中国新聞）

2009年02月22日(日) 15時09分

　東京・歌舞伎町のスナックで、酔った男性客からキャッシュカードを盗み、その客を路上に放置したとして、警視庁捜査一課と新宿署は二十二日までに、昏睡こんすい強盗、保護責任者遺棄の疑いで東京都渋谷区本町、スナック店経営小川美津子おがわ・みつこ容疑者（73）ら女三人を逮捕した。

　遺棄の疑いで新宿区歌舞伎町、レンタルルーム従業員井沢祐太いざわ・ゆうた容疑者（22）も逮捕。四人は「金が欲しくてやった」などといずれも容疑を認めているという。

　捜査一課によると、客は練馬区の損保ジャパン船舶営業部長、浅田勝あさだ・まさるさん（50）。放置されてから約九時間後の二十一日夕、搬送先の病院で死亡した。

　逮捕されたほかの女は二十四歳と七十四歳の店の従業員。

　調べでは、小川容疑者らは共謀し、二十一日未明、新宿区歌舞伎町二丁目のスナックで、酔った浅田さんからカードを盗み、井沢容疑者ら男三人に依頼し、昏睡状態となった浅田さんを近くの路上に放置した疑い。男二人の行方は分かっていない。

　店近くのコンビニの防犯カメラには、放置される前の浅田さんが女二人に連れられ、現金を引き出す様子が写っているという。浅田さんは同僚と別の店で酒を飲んだ後、一人でスナックに来店していた。