記事登録
2009年02月22日(日) 14時00分

大分の食品業者を家宅捜索 タケノコ産地偽装の疑い中国新聞

 大分県日田市の青果・加工食品販売会社「地方卸売市場しじょうひた青果水産」が中国産を混ぜたタケノコの水煮を国産と偽って販売した問題で、大分県警は二十二日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで同社など四カ所を家宅捜索した。

 調べでは、同社は中国産を混ぜたタケノコ水煮に「国産」「九州産」などと虚偽の表示を付け、全国の卸売業者や小売店などに販売した疑い。

 農林水産省によると、二〇〇八年一月から十二月までに製造、販売した百五十四トン(三十四万パック)のうち、百十五トンが中国産だった。同社は農水省の調査に対し「国産が足りず、〇六年十月ごろに偽装を始めた」としているという。

 農水省は二十日、日本農林規格(JAS)法に基づき是正を指示。同社に卸売市場の開設を許可している大分県は、卸売市場法に基づきコンプライアンス(法令順守)の徹底を口頭で指導した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902220214.html