新潟県中越地震で被災した同県十日町市の木版画家、尾身伝吉さん(53)の個展「雪国の四季 故郷のこだま展」が、八王子市新町のギャラリー「JACOMAN」で22日まで開かれている。
尾身さんは織物会社に勤務する一方で、同県魚沼地方の風景をテーマに木版画を制作してきた。5年前には会社を退職し、本格的な創作活動に入った。
2004年の中越地震では被災し、自宅の壁や家具が倒れ、避難所で1週間暮らした。小出町(現・魚沼市)の土砂崩れで奇跡的に助かった皆川優太ちゃんの母親貴子さん(当時39歳)とも個展で知り合い、親しい間柄だったという。
会場には復興した被災地の元気な様子を多くの人に知ってもらおうと、四季折々の信濃川や八海山、古民家などを題材にした約30点の作品が展示されている。
尾身さんは「魚沼地方の美しい自然を感じ取ってほしい。直江兼続のふる里でもあるので、大河ドラマに興味がある人にも見てもらえればうれしい」と話している。入場無料。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090221-OYT8T01101.htm