22日午後5時半ごろ、福岡市中央区六本松のNHK福岡放送センタービルの東側玄関で爆発があった。火災はなく、けが人もなかった。現場からカセットこんろ用のガスボンベ1本と液体入りのポリタンクが見つかり、中央署は放火未遂などの疑いで捜査を始めた。
NHK福岡放送局によると、東側玄関の防犯カメラには爆発の直前、白マスクにサングラスをし、帽子をかぶった男が手提げバッグを置いて立ち去るのが写っていた。東側玄関は当時、一般の人も出入りできる状態だったという。
中央署によると、東側玄関は二重の自動ドアになっており、爆発はドアとドアの間のスペースで起きた。現場のバッグにはガスボンベとポリタンクが入っており、ボンベが破損していた。ポリタンクの口には布がねじ込まれ、内部には油かガソリンとみられる液体が入っていたという。
同署は何らかの方法でボンベに引火させ、爆発させたとみている。爆発で現場には一時火柱が上がって煙が立ち込め、天井の一部に穴が開いたが、放送などの業務に支障はなかった。
同局の永徳一成広報副部長は「脅迫などのトラブルはなかったので、何とも言えない。戸惑っている」と話した。
現場は、JR博多駅から西に約4キロ。付近には住宅街や学校がある。
(2009年2月22日23時28分 スポーツ報知)
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