警察が振り込め詐欺撲滅月間と定めた2月、警視庁があの手この手の広報宣伝活動を展開している。ナンバー2の副総監が道行く人に注意を呼び掛けてチョコレートを配る“逆チョコ作戦”に乗り出したり、ホームページでは捜査幹部が動画で「必ず捕まえます」と犯行グループに“宣戦布告”したりしている。
梅の名所、羽根木公園(東京都世田谷区)に22日、テレビドラマ「踊る大捜査線」でも有名になった警視庁のマスコット「ピーポくんファミリー」が集まった。
着ぐるみを着ていたのは振り込め詐欺緊急対策本部の警察官たち。「ファミリー7人そろっての登場は初めて」(対策本部)で、チラシを配ったり、振り込め詐欺防止川柳の募集を呼び掛けた。
対策本部の本部長は植松信一副総監。3日には神社の節分祭に参加し、「振り込め詐欺撲滅」と書かれた壇上から豆をまき、14日のバレンタインデーには上野公園で「甘い言葉にご用心」と訴え、チョコを配った。
同庁のHPには17日から山本仁刑事部参事官のメッセージ動画がアップされた。「警視庁は本気です」「犯罪に手を染めるのを今すぐやめなさい」と強い口調で犯行グループに警告している。
犯行には他人名義の携帯電話が使われることが多く、米村敏朗警視総監もソフトバンクのショップで契約時の本人確認方法を視察。テレビCMでおなじみの「おとうさん犬」の置物に詐欺撲滅のたすきを掛け、記念写真に納まった。
(2009年2月22日16時31分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090222-OHT1T00132.htm