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2009年02月22日(日) 18時24分

島根で4度目「竹島の日」 大きな混乱なし東京新聞

 島根県は22日、条例で定めてから4度目となる「竹島の日」を迎え、松江市内で開かれた記念式典には市民など約500人が参加した。

 日本海の竹島(韓国名・独島)は日韓両国が領有権を主張している。数人の韓国人グループが屋外での抗議活動を制止する警察官ともみ合いになる場面もあったが、大きな混乱はなかった。

 式典では、国会議員で初めて講師として招かれた山谷えり子参院議員が「竹島問題の予算を増やし、国際世論にも訴えていくべきだ」と講演。下条正男拓殖大教授は「竹島の日もそろそろ方向転換が必要。式典以外に自由に意見を言い合える場を作ったらどうか」と呼び掛けた。

 県が出席を呼び掛けていた外務省関係者は、4年連続で欠席した。

 昨年7月、中学校の新学習指導要領解説書に初めて「竹島」を明記することが決まり、溝口善兵衛知事も「一つの前進」と評価。昨年8月の世論調査では、68・5%が竹島問題に「関心がある」と回答、前年に比べ4・4ポイント増加した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022201000357.html