NTT西日本の子会社で、富山、石川、福井3県の通信設備管理などを請け負う「NTT西日本−北陸」(金沢市)が、正社員約900人の残業代計約2億1700万円を支払っていなかったことが22日、分かった。同社は20日に全額支給したが、パートや派遣社員については調査中で、今後さらに金額が増える可能性もあるという。
同社によると、未払いがあったのは、退職者を含む2006年10月から08年8月まで計約7万4000時間分の残業代。
富山労働基準監督署が昨年7月、同社富山事業部に立ち入り調査した際、社員の勤務表に記載された時間以外にも職場のパソコンが稼働していた記録などが見つかり、同署から「サービス残業にあたる」と是正勧告を受けたという。
その後の社内調査で、金沢市の本社、福井事業部の未払いも判明。同社は「経緯の究明と再発防止に努めたい」と話している。