名古屋市は小児救急医療制度を見直し、4月から市内11病院が輪番する「小児救急ネットワーク758(なごや)」を始める。夜間や休日に急な病気やけがになった子どもを診る病院を、現在の2カ所から午後6−11時は4カ所に増やす一方、午後11時以降から翌朝までは1カ所に減らす。
現在は2カ所の病院が午後6時−翌朝午前8時を担当。8割にあたる患者が午後11時までに訪れていることから、時間帯を分けて実情に応じる。
診察は原則として救急専門の医師が担当。保護者が小児科医に診察を要望する例が多いが、ネットワークを取りまとめた名古屋市立大病院の戸苅創病院長は「小児科の専門医より救急医の方が対応できる」と説明する。小児科医は専門的治療が必要な場合に限るという。
子どもや保護者にとって、市内4カ所に増えることで近くの病院を選べる利点がある半面、1カ所となる深夜は遠くの病院に行かざるを得ない。戸苅院長は「できれば午後11時までか、翌日に受診して」と協力を呼び掛ける。
ネットワークに参加する11病院は次の通りで、救急医療情報センター=電052(263)1133=で当日の担当病院が分かる。
名古屋第一赤十字(中村区)、名古屋第二赤十字(昭和区)、名古屋掖済会(中川区)、名古屋記念(天白区)、名古屋医療センター(中区)、城北(北区)、大同(南区)、東市民(千種区)、坂文種報徳会(中川区)、名鉄(西区)、社会保険中京(南区)
(中日新聞)