大分県日田市の青果・加工食品販売会社「地方卸売市場ひた青果水産」が中国産を混ぜたタケノコの水煮を国産と偽って販売した問題で、大分県警は22日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで同社など4カ所を家宅捜索した。
調べでは、同社は中国産を混ぜたタケノコ水煮に「国産」「九州産」などと虚偽の表示を付け、全国の卸売業者や小売店などに販売した疑い。
農林水産省によると、2008年1月から12月までに製造、販売した154トン(34万パック)のうち、115トンが中国産だった。同社は農水省の調査に対し「国産が足りず、06年10月ごろに偽装を始めた」としているという。
農水省は20日、日本農林規格(JAS)法に基づき是正を指示。同社に卸売市場の開設を許可している大分県は、卸売市場法に基づきコンプライアンス(法令順守)の徹底を口頭で指導した。
(共同)