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2009年02月22日(日) 18時01分

大阪、就農相談に最多1400人 雇用悪化で反響大きく東京新聞

 農業を仕事にしたいと考える人のために、さまざまな相談や情報提供に応じる「新・農業人フェア」が22日、大阪市内で開かれ、1430人が訪れた。主催する全国農業会議所によると、同種のイベントを始めた1997年以来で過去最多の人数という。

 同会議所の担当者は「雇用情勢の悪化で、予想以上の反響だった。相談内容は、独立自営より農業法人への就職がほとんどだった」と説明していた。

 会場では、北海道から九州まで全国各地の自治体や農業法人の担当者らが、長机にパイプいすのブースを設置。100を超えるブースはいずれも、真剣な表情で質問する参加者で埋まっていた。30代から40代の男性が多く、中には若い女性もみられた。

 大手コンピューターソフト会社から昨秋「派遣切り」に遭ったという京都府宇治市の男性(48)は「製造業やサービス業の仕事には希望が持てない。家族がいるので、どういう形でなら就農できるか相談に乗ってもらった」と話していた。

 同フェアは、来月14日にも東京・池袋で開催される。2008年度は、昨年11月までに都内や北海道などで6回開かれている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022201000325.html